J-STAGE 全文XML必須化について、分かっていることをまとめていきます。
Ver1.0 2026.9.25
1. 全文XML必須化の対象
対象は「J-STAGEの資料種別がジャーナル」で掲載される「論文記事」。
編集後記、会告、イベント報告、コラム等の論文以外の記事は対象外。
抄録のみの記事や本文のない記事も対象外。
ジャーナル内に論文記事と非論文記事が混在する場合は、論文記事のみ全文XML化すればよい。
2いつから必須化されるか.
令和11年度(2029年度)から実施予定。
現時点では令和12年(2030年)3月末までの移行を想定。
3. 過去論文は対象外
現在J-STAGEで公開済みの論文を全文XML化する必要はない。
バックナンバーの遡及登載も対象外。
過去記事は従来どおりPDFのみで登載可能。
4. 新規論文の取扱い
義務化後は、新規に掲載する論文について全文XMLが必須となる。
書誌XML+PDFのみでの新規登載は認められなくなる。
ただしPDFは廃止されず、全文XMLと併用可能。
5. 移行期間・猶予措置
先にPDFで公開し、後から全文XMLを追加する運用が認められる。
全文XML追加の猶予期間は公開後6か月以内。
XMLを先に掲載し、その後PDFを掲載することも可能。
6. 対応できなかった場合
全文XML必須化後、所定期間内に全文XMLを登載できない場合は、J-STAGEへの登載停止を含む対応が検討されている。
7. PDFの扱い
PDF掲載機能は継続される。
XMLを搭載した上で、PDF併載は可能。
2030年3月までは引き続きPDFの登載が必要。
8. 全文XML作成方法
8-a.Word利用の場合
Wordにスタイル設定を行い、全文XML作成ツールで変換する。
レイアウト設定は必須ではない。
テンプレートとマニュアルはJ-STAGEから提供されている。
8-b.LaTeX利用の場合
利用可能。
ただし独自マクロや特殊パッケージによっては変換できない場合がある。
テスト利用も可能。
8-c.InDesign利用の場合
現時点では対応していない。
対応予定もない。
8-d.専門業者への委託
当会所属の印刷会社などでは、全文XML作成を行えるところがある。こうした業者は専門のツールを使用する。専門ツールの詳細については「JATSがわかる」を参照のこと。
9. 全文XML作成ツール改善予定
本文や図表の編集をGUIで行えるよう、全文XML作成ツールを改修中。
リリース予定は2027年3月。
XMLからPDFを生成する機能も開発中。
同じく2027年3月の提供予定。
10. XML仕様について
義務化に伴うXML仕様(JATS)の変更は予定されていない。
現行の全文XML仕様をそのまま利用する。
引用文献は詳細タグ付けが望ましいが、従来どおり平文でも登録可能。
11. 修正・運用
書誌XML公開後でも全文XMLへ変更可能。
タグ付けミスに対するペナルティは予定されていない。
品質向上のためのチェックは今後強化予定。
12. JSTが示す全文XML化の目的
AI利用への対応もあるが、それだけではない。
構造化データ化による閲覧性向上。
翻訳・音声読み上げへの対応向上。
外部サービス連携。
検索性・再利用性・国際流通性の向上。
参考資料



