2026年4月J-STAGEを運用する科学技術振興機構(JST)では2029年度中にカレント公開記事を全文XML形式で登載することを求めるという全文XML登載必須化のアナウンスがなされました。
この件は、まとめますと、以下となります。
- ・資料種別「ジャーナル」で、2029年度中にカレント公開記事全文をJATS XML 形式で登載すること
・「短信」「編集後記」等の論文以外の記事種別については必須とはしない
・最低限のタグ付け基準を設定
・PDF登載を任意化
・XML登載とPDF登載の時間差(6ヶ月まで)を許容
2029年度中ですから、2030年3月末までにJ-STAGEに掲載をしようとすれば、JATS XMLで登載することが必須となります。J-STAGEに現在掲載されている雑誌でも、全文がPDFしか提供できない場合、掲載を断られることとなります。今までPDF掲載が必須、XML掲載が任意だったものが、2030年度以後、XML掲載が必須、PDF掲載が任意となります。
これは、全世界的なXML化の潮流に乗らなければ日本は世界から取り残されるという強い危機感のもとに打ち出された施策です。またXML化されることで、アクセス数が増えるという統計もでており、デメリットは何もありません。唯一、JATS XMLの制作について不安を訴えられる学協会もありますが、XSPAでは全文XML登載実績のある印刷会社が多数所属しておりますし、JSTでもツールが用意されています。
もちろん、XMLを扱うにはある程度の習熟がいります。学術雑誌を受注してきた印刷会社は時代に対応して、新たなXML作成技術を習得する必要があります。しかし、先人たちも活版から平版・電算・DTPと時代時代にあらたな技術を習得してきたわけです。当会では「JATSがわかる-学術情報XML作成の実際-」(印刷学会出版部2025)といった書籍も刊行しております。当サイトではこの書籍の全ページ無料公開も実施しており、全文XML化をサポートします。
この後、本サイトではこの件についての発信を続けてまいります。



