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XML化の必要性 学術情報XMLとは

ホーム > 学術情報XMLとは > XML化の必要性

日本の学術ジャーナルを見えない化から救うために

「ついに起きてしまったか…」INFOPRO(情報プロフェッショナルシンポジウム)において、今年の7月に発表したMedlineに収録されている日本の医学系雑誌の分析と考察の過程で衝撃の結果が得られた。

3年おきに行っている調査において、2017年に日本の学術ジャーナルの収録数が急減してまずは驚き、そして採録元であるNLM(米国医学図書館)とのやりとりから、XML等の構造化データを学会が提出できなかったことがその理由の一つであることが分かったのだ。
医学系の学術電子ジャーナルにとって、Medlineに収録されるかどうかは、そのジャーナルのプレゼンスや掲載論文のビジビリティに大きな影響を及ぼし、ブランド形成に大きく影響する。
例えば、新刊電子ジャーナルがMedlineに収録されるとそのアクセス数が時に桁違いに増えるのは良くある話である。

学術電子ジャーナルは人に対しては一見十分なサービスであるPDFにするだけでは不十分で、そのメタデータをXML等の構造化データ(便宜上以後XMLと表記する)にして機械可読にすることが重要である。
このことを日本化学会での実際のXML化の経験を元に、「情報管理」やXSPA等で様々な場面で訴えて10年以上が経つ。
そして、ついにXML対応ができない学術ジャーナルは主要なインデックスサービスから除外されることが起きるようになったのである。

「手間もコストもかかるXML化をするメリットはなんですか?」いつも問われてきたこの問いは、もはや問うこと自体に意味が無くなる時代に突入しようとしている。
XML化できない学術ジャーナルは今後国際的には見えない化が進むことになる可能性が高くなっているからだ。
日本の研究力の低下が論文数やそのインパクトで議論されることが多い昨今、少なくとも日本の英文学術ジャーナルが様々なインデックスサービスに収録され、あるいは、さまざまな研究分析ツールと繋がるようにすることは、2020年を迎えてもはや新しい取り組みでもなんでもなく、できて当たり前であり、できてようやく国際競争のスタートラインに立てるだけなのである。
このスタートラインに立つためにXML化が必要であり、少なくとも学術電子ジャーナルに関しては、すでに国際標準のJATS規格があるので、その仕様について迷う必要もない。

改めて日本の学術ジャーナルの関係者に訴えてみる。
“XML化を検討”するのではなく、“XML化した後の出版業務フローと事業モデルを検討”いただき、国際的な競争のスタートラインに立った上で、そのコンテンツで勝負を挑めるように環境を整えるのが会員や投稿者に対する責務ではなかろうか。

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